2008年11月18日

ユニークな街

iryocenter.jpg

京都はユニークな街=変な地方都市だ(だったというべきか…)。
私より少し上の世代が「ベトナム戦争」・「三里塚」といったいわゆる“全共闘”が激化した時代、東京中心のコマーシャリズムで去勢されたカレッジ・フォークとは全然違う、アングラでメッセージ性の強いものが京都で台頭する。
ウッドストックやヒッピーの影響も色濃くあっただろう。
そんな中、ある種カリスマ性をもつ岡林信康が差別や社会への義憤を唄うのだが、京大西部講堂やほんやら洞といった拠点を中心に京都発のメッセージを発信してゆく。

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この頃、ほんやら洞の岡林に会うために東京からもミュージシャンがぞくぞくと京都を訪れ、かの浅川マキは4日間もライヴを行ったという。
ベ平連などの活動家やヒッピーの目に、学生の街京都はこの時代にわかに理想の街と写ったのかも知れない。政治や経済の中心東京からある程度の距離を取れる地理的な誘因もあったのかもわからないが、昔からの新しいものを受け入れるという一般には認知されていなさそうな京都の顔があったからこそかも知れないし、やはり大きいのは学生たちのパワーだったろう。

rokudenasi.jpg

『京都音楽空間/音に出会える店案内/京都モザイク005』で、ひさうちみちお(漫画家・イラストレータ・エッセイストとして活躍、京都市出身)が『外人が…京都に住み着いて、そのへんのお兄ちゃんにブルーズ・ギターを教えている人とか、そういうややこしいのがようさんいましたよ。だいたい、みんな汚い格好をしてました。僕は京都でスーツを着た外人を見たことなかったんです。…物を落として拾ってあげたら「おおきに」ってカタコトで言うような(笑)』と彼が云う、これがまさに京都なのかも知れない。もしかすると京都という街の特異性をもっとも表しているのが舞妓でもなく、湯豆腐でも、社寺仏閣ですらないこんな日常なのが面白い。
そんななか、パンク・ニューウェイヴ・クラヴの時代ともなってゆくのだが、ここまで来ると私には判らない。しかし、昔から培われてきた“発信基地”的立ち位置はいまだに京都に残された水脈の底流には生き残っているような気がして来た。とにかく、何かのコピーでないということは素晴らしいし、その手造り感覚がひしひしと伝わってくるのだから…。
それもこれも、過去に都であり地方からの商人や職人、海外からの指導者それに熱い学生たちを迎え入れることができたことがこの街、京都にとって有利だったのだろう。

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本日、急遽?外泊が決まり20日21:00pmまで自宅。
21日に腹部CT検査で抗癌剤の効きをみて、その後の治療方針を決める模様だがひょっとすると術日は年明けとなる可能性も否定できない由、またまた年内一時退院となるやも知れない(汗)。
posted by tori's 108 at 00:00| Comment(31) | TrackBack(0) | music | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
蹴上の大きなホテルの前にcarcoという小さなジャズ喫茶があって、午後のちょっとした時間、ぼんやりジャズを聴きながら外を眺めるのが好きだった。70年代はじめかな。やっと岡林を聴きはじめたころ。まだ浅川マキさんも知らない。
東京から休みなしで車を運転していって一日いて帰ってきたりしたのだから元気だった。

20日まで家ですか。気分いいでしょうね(笑)。
Posted by tshibuya at 2008年11月18日 13:10
あれ、ホームページアドレス間違って書いちゃった。
そうそう、carcoの並びにマッコールってお店もあったなあ。ブルースのレコードがたくさんあった。
Posted by tshibuya at 2008年11月18日 13:15
どもども、渋谷さん。
あの辺りも昔と違ってしまって景観的には悪くないですけれど…。
そういえば徳成町のとき話してらした山の上、あの山荘もそれほど離れてませんネ。
しかし、一日でとんぼ帰りですか?わはは。運転も好きでないと無理ですよネ。
時間の流れ方も今と違ってゆっくりしてたんでしょうか、当時は。
carcoってレーベルのとは関係ないのでしょうか?
Posted by torigen at 2008年11月18日 13:54
京都。修学旅行でしか行った事の無い場所。
この数年、鳥兄のこの場所にお邪魔するようになり身近に感じる事しきり。丁度、数冊 花村萬月氏の70年頃の京都を舞台とする小説を読むと、ライブハウスなどの描写が沢山、、、より一層関心が。

留守番してたカワイコちゃんたち、喜んでるでしょうね。お母さんも。
Posted by 泥水飲込 at 2008年11月18日 17:53
花村萬月さん、京都にお住まいだとか?私も数冊読みました。なにか新作出てたような気も…。

loveはズっと、一緒に昼寝してました(汗)。
何故か帰宅すると夕食当番が私になるので、本日は「牡蠣とチーズ&チキンの洋風雑炊」の支度をしてました(爆)。なんで病人が買い物行って食事の支度をしているのかわからない、わはは。
Posted by torigen at 2008年11月18日 18:31
病人食って、病人がつくる食事だったんですか(爆)

って冗談はさておき、このまま連続外泊してくれると、京都に詳しくなりそう(^_^.)

その時代の京都、行ってみたいですねえ・・・
京都版「マイナス・ゼロ」書いてくれませんか?
Posted by ラ・マンチャの男 at 2008年11月19日 01:57
ラ・マンチャの男さん、('ー')ゞ、うまいコト言いましたねぇ〜。夜中だからか、思わずちょっと顔がほころびました。

torigenさん、今日の写真の綺麗さに私はとても感動しています。昼も見て、また見に来ました。大変な時期を乗り越えつつある心の深まりと共に、いきなりアート感覚が小爆発したかのようです。晩秋の冷えた感覚と落ち葉の色彩と京都のモダンな記事…Thumbs Up!! です。落ち葉と言うのは綺麗なものですよね。私も拾ってきて、どんぐりと一緒に玄関に置いたりします。どこへ遊びに行く事もない身には、ひさびさに目の保養になりました。ゆっくり休んでください。
Posted by chi-B at 2008年11月19日 02:36
昨日は寒かった。
夕食の材料を買いに近くのスーパーまで歩きましたが昼下がりだというのに身体が芯から冷える感じで…。早速風呂に入って暖まってから準備をば。

○ 鶏肉足開き1,2枚の血管など除去し適宜軽く切れ目を入れ、醤油・酒に漬け大蒜の薄切り・唐辛子をつぶして数本放り込み、塩・黒コショー・バジルなどぶち込み容器ごと冷蔵庫へ。

○ 鍋に昆布で水から弱火で出しを取っているうちに、30分以上つけ込んだ鳥をバターで色づくまで焼き、皮に焼き色が着いたら残った醤油も一緒に軽くソテー。食べ易い大きさに切る。

○ 鍋の昆布を上げ、チキンブイヨン・塩・香味香辛料(好みで)で少し薄めに味付け、タマネギの薄切り・ピーマンの細切り・人参・セロリの細切りなどありものの野菜と一緒に煮る。

○ 仕上げに取り置いた鶏肉と醤油タレ・カマンベール・チーズ・パルメザン・チーズ・ベーコンなどを入れしばし最後に水で洗ったご飯を放り込み最後に牡蠣を入れて完成を待ち、好みでタバスコ・黒七味などで食す。

※ 因みに野菜は他にジャガイモの薄切りやプロッコリなど入れても申し分ない。漬けおきした鶏肉にしっかり味が付いてパターと大蒜で風味が増すので普段鶏肉を食べない人でもイケること請け合いだ。
Posted by torigen at 2008年11月19日 06:02
ラさん、ども。
「マイナス・ゼロ」、タイムマシーンで過去・未来をいじると…といった話しでしたっけ?私、極限られた日本人作家以外は全て外国の作家のが多くてあまり国内物は詳しくないのですが、良かったですか?渡辺正というとやっと売れてきたと思った矢先に亡くなった作家さんですよネ?
ここ拙blogにも登場の清水哲男が書いた「少年ジェットたちの路地 京都・吉祥院中島町57番地」って本がありますが、SFではないものの“あの頃”の日常が描かれていてノスタルジックな雰囲気とともに時代を感じることができます。
Posted by torigen at 2008年11月19日 06:13
chi-Bちゃん、ども。
いやぁ、毎日無味乾燥な病室でボケっとしてるとお外で遊んできたくなりますよネ。なにしろ一応美術部・写真部にも在籍の過去がある私、何かで“味付け”したい時ってありますよネ。ま、ヨッシーさん、鹿児島@御大繋がりというのもあってアートや絵画・写真・陶芸など興味はシンシンであり、自分でもやってみたいことはたくさん有りますが…なかなか、わはは。あとライヴの写真も常磐さんのように本格指向で撮ってみたいですけれど…楽器の質感と演者の動きの対称がじつに美しいと思うのでありますヨ、わはは。
Posted by torigen at 2008年11月19日 06:30
ラさん、追伸。
もし宜しければ本送りますヨ?
ご住所は聞いてなかったですか?ですよネ?汗。
Posted by torigen at 2008年11月19日 06:33
torigenさん、レーベルの方のcarcoはそのcarcoという喫茶店がすごく気に入っていたので拝借してつけました。無断で(笑)。
後日、そのときいたマスターが高円寺(そのころは荻窪)のグッドマンで弾き語りをしているのを知ったときはびっくりしました。また、別の日に続木徹さん(京都出身のピアニスト)に「この人がcarcoのマスター」と別人を紹介されたことがあって、これにもびっくりしました。どうやらこの人が一代目、ぼくがよく行ってたころのマスターは二代目だったようです。
Posted by tshibuya at 2008年11月19日 11:37
今、鹿児島です。ほんやら洞ではイベントをやったり思い出が多いですね。片桐ユズル、中山容、中尾ハジメはみんな師匠です。京大西部講堂でヨレた渋谷さんを見たのは浅川マキさんのオールナイトでした。しかし携帯で文字を打つのは厄介ですね。
Posted by あじあん at 2008年11月19日 13:35
風邪引いた、、、
Posted by 泥水飲込 at 2008年11月19日 14:07
渋谷さん、ども。
今、帰った処ですが、寺町御池の中古レコード・ショップ「Hard Bop」に出掛けていて店主の小坂さんとしばし渋谷さんのcarco話しをしていたばかりです、わはは。一枚だけ渋谷さんと川端さん、後もうひとり…(ド忘れ、タイトルもド忘れ)ありましたけれど、\4.800ー。渋谷さんのは入っても直ぐに売れてしまうらしいですヨ!
結局、Bud Powell TrioのBouncing With Budを買って来ました(汗)。

やはり、carcoはcarco繋がりだったんですね?グッドマンで弾き語り?ですか?京都関係の方々も捨てたモンでありませんね?わはは。
でも、面白いですよネ、音楽を通して知らないうちに何らかの繋がりが出来ていたりして…。次のpostはその「Hard Bop」ネタであります♪
Posted by torigen at 2008年11月19日 15:38
ども、あじあんさん、わはは。
インドの次は鹿児島ですかいな?時間がおありなら天文館にでも行かれて「御大@鹿児島(清水哲男)の知合いだぁ!」とでも言って美味しいものでもどうぞ!普通より高く取られたりして…爆笑。

京大西部講堂でもヨレてましたか?渋谷さん、わはは。先にも書きましたが、今、渋谷さん話しをして帰った処であります。
Posted by torigen at 2008年11月19日 15:42
泥さん、ども。
風邪かいな?
次男くんの添い寝が無くなったので冷えたんじゃないの?わはは。ほんと京都でも風が冷たくて体調崩しそうなので早めに引き上げてきました。

しかし、みんなDavid T. Walker繋がりだったりなかったりしながら九州に集まってるヨ、わはは。
Posted by torigen at 2008年11月19日 15:46
おしい!広瀬正さんです!

本、ありがとうごうございます!
絶版でなければ印税に協力しますが・・(^_^;)

連絡はどうしましょう?アドつけましょうか?
Posted by ラ・マンチャの男 at 2008年11月19日 22:42
おっと、花村さんの話題であった。

「ブルース」と「笑う山崎」は当時は衝撃的でしたね。
「眠り猫」「狐」なども読みましたが
最近作はあまり読んでいませんね・・
Posted by ラ・マンチャの男 at 2008年11月19日 22:44
chi-Bさん、ども(^_^;)

座布団くれます??アレ以来、板の間で・・・
Posted by ラ・マンチャの男 at 2008年11月19日 22:46
はい!では、ラさんに座布団1枚。この冷え込みに板の間は気の毒ですし、ククッと笑えて少し温もらせてもらいました。w

torigenさん、京都も今かなりさぶいでしょう?こっちも朝からびゅーっと風が吹いています。夕方のニュースで福岡に初雪とのことでしたから、Andyさんも寒いかなぁ、と思ってTV画面を眺めていました。出歩いて体調くずさないようにお気をつけ下さい。私は今日から夜更かし禁止令を自分に出しました。急いで雑用にとりかかります。
Posted by chi-B at 2008年11月19日 23:24
広瀬さんでしたか…わはは。
ラさん、アドレスどうしましょうかネ?
もう少し後で連絡方法をコメント致しますデス。

花村萬月は殆ど読んでるなぁ、そういえば。文体が小気味よくて書いてることはグロいこともしばしばだけど面白いですよネ。
Posted by torigen at 2008年11月20日 00:06
お帰り、chi-Bちゃん。
寒かったなぁ、関西も。
今日は中古Jazzレコード専門店まで行ってきましたヨ。
さて、寒い福岡ですが、今日はDavid T. Walkerのビルポード・ライヴですね。Andyちゃん、気合い入ってたと思いますよぉ〜!たぶん、寒さもブっとんでる事でしょう。
Posted by torigen at 2008年11月20日 00:12
Toriさん、自重しなさいよ!外泊は退院じゃあないんだからね。
さっき半斤さんとこ覗いたらDTの福岡ビルボードのライブ行ってたみたい。Andyさんとニアミスかなあ。
Posted by IKEGAMI at 2008年11月20日 00:25
本州からも知合いが数人行ってます(汗)。
皆さん、凄いっスよね。またアップしますが、私なんぞ中古レコード屋さんにチラっと行ったほか自重しております、IKEGAMIさん、わはは。
今回のD.Tはサポート陣も素晴らしくて見応え聴き応えあるでしょうね。羨ましい限りであります。
Posted by torigen at 2008年11月20日 00:42
ラさん、ども。
「コメントを書く」で名前・メールアドレスを入力して適当にコメントを書いて「書き込む」をポチっとして下さい。こちらのコメント編集画面でメールアドレスが確認できますので追ってメールいたしますデス。
Posted by torigen at 2008年11月20日 00:59
torigenさん、まいどです。

これでいいのかなあ・・・

裏切り者2号より
Posted by ラ・マンチャの男 at 2008年11月20日 01:14
ラさん、おはよ〜ございます。
編集ページでアドレス確認しました。
後ほどこちらからメールを送りますのでそれに返信にて必要事項(住所・年齢・性癖…嘘ウソ)住所・電話など書いて送信くださればOKであります。

裏切り者2号って、David T. Walkerのライヴのこと?わはは。そっか、龍さんが行けなかったのに半斤さんが福岡へ、ラさんが東京講演へ行っちゃうってことですか?(笑)。いやぁ、しかし、流石にDavid T. Walker。日本での人気は半端でないですよねぇ。直接彼を知ってる人も口を揃えますけれど気さくで心やさしい人のようで人間的にも愛されておられるようです。
Posted by torigen at 2008年11月20日 06:40
直帰してかかりつけの医者にGO!しました。
長男の事も心配してくれているお医者さんなので、私の風邪よりそっちの話で。で、本日は長男・大学病院に外来健診に。

DTW〜!!!DTW〜!!!デビ爺〜!!行けなかった私は、M・ゲイのアルバムで爺のギターを聴きながら遅刻ギリで出社。

花村氏の〜は京都を舞台にしたのが何冊もあります。確かにエログロの部分は多いのですが、、、
Posted by 泥水飲込 at 2008年11月20日 09:22
>本日は長男・大学病院に外来健診

そっか、大変だなぁ。受診するだけでも疲れるからねぇ。良い診断だと良いよネ、泥さん。

花村さんの作品は、この国でなんでベストセラーの上位に入るの?とマジで思う作家が(っていうか、この国の読者が薄っぺらいからか…わはは)たくさん居るけれど、背景や真理、人物の描写も的確で生き生きと描かれていて希有な存在だと思います。なのでこの人のモノは読んでますよ、私も。わはは。
Posted by torigen at 2008年11月20日 09:33
私事ではございますが。難病の可能性が大であった長男。全ての危機が去ったわけではないのですが、命に関る事はなさそうだとの話に。フワッと気が抜けたような気分です。
心配いただいた皆様に、とりあえず、ご報告まで。

鳥兄は、病室に戻ったのですね。栃木の漬物も送ったからね!早く良くなって!!!
Posted by 泥水飲込 at 2008年11月20日 22:07
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