2007年06月24日

決して…

akiramenai.jpg

『決してあきらめない あきらめさせない』
障害者、難病患者の日常を克明に追いかけたドキュメント

清水 哲男 著 道出版
鹿児島から無事上梓、出版の連絡が入った。
放浪の或いは徘徊の達人とでもいおうか、老師こと清水の言わばライフ・ワークといっても良いであろう、障害や難病と共に生きる人々に関するドキュメントである。
メディアに取り上げられた個人や団体に限らず、医療現場や福祉関係の実態、教育環境、行政のあり方などについても言及しながら取材を重ね、多面的な角度から各々の“本音”を探りその真実を語る。
ひたすら保身に走る自己中『日本』にあって、それでも努力を怠らない一握りの教師や医師、看護士や技術者と、障害や難病に直面しながらこれを乗り越えようと努力する人たちとの日常を真直ぐに見てみようではないか。
厚生労働省、社会保険庁の思わず笑ってしまいそうな大失態、コムソンのやっぱりとしか言いようのないふざけた経営、世の中どうなってるんだろうと嘆くのは簡単だが一般の独りひとりがしっかり注視してないとこうなると言う典型のような気もする。
忙しいからとか、関係がないからとか、大事なことを思わずスルーしてる人々が多すぎないか?
少し立ち止まって考えてみるというのもつくづく大事、明日は我が身なのだから…。
posted by tori's 108 at 15:39| Comment(54) | TrackBack(0) | books | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
他人ごとじゃないんですよね、本当に。
「何かをしたい」と思うことの前に「金のためにそれをやりたい」というのがまかり通る。
しかも他人の弱みにこそ「うまみ」をみつける。そうさせないためにも全員が自覚を持たないといけないです。
Posted by J・AGE at 2007年06月24日 16:45
間違っていたら失礼しますが、著者はあの詩人の清水哲男さんと同一人物ですか?
Posted by asianimprov at 2007年06月24日 19:33
で、今日はお袋の病院に。もうすぐ退院かと思っていたら再度痙攣の発作を起こして。

「フェラーリ乗ってる奴に介護は出来ないよ」
コムスンの時の週刊誌の見出し。
Posted by  泥水飲込 at 2007年06月24日 20:28
asianさん、流石良くご存知で…。
普通一般の方は詩人の清水哲男氏をご存知かどうか…わはは。この清水は鹿児島の酔っぱらいの清水です(汗)。彼本人も一時、詩人の清水氏と間違われるって言ってました。
あっそうそう彼、同志社の哲学科です。

天文館徒然草

http://blog.livedoor.jp/tenmonkan/
Posted by torigen at 2007年06月24日 21:12
泥さん、心配だなぁ。

ま、じっくり取り組んであげなきゃ仕方がないしなぁ。一緒に居てあげるのが一番だろけれど。
Posted by torigen at 2007年06月24日 21:18
毎晩ベッドに入ってからグーッと読んでます〜!
Posted by chi-B at 2007年06月24日 23:42

同志社の文学部哲学科ですか。あそこには面白い学生がいたなあ。なにを考えているかわからない怪しさがありましたよ。(笑)

役所や大組織がダメなら、個人と個人のネットワークでやるしかないということでしょうか。本当に偉いと思います。
Posted by asianimprov at 2007年06月25日 07:07
わはは、そういう傾向有りますありますっ!がはは。あれって学部の傾向なんですかネ?わはは。
う〜ん、実に怪しい。
Posted by torigen at 2007年06月25日 12:19
医者の話を聞きに病院に。しかし「急患!」で、すっぽかし。急患には勝てないので、黙って帰る、と。

長男は不調ではあったが、中学の水泳大会・地区予選で標準タイムを突破して県大会への出場権を手に入れた。

ゴンちゃんは天気が悪くお散歩できない、、、少しは我慢してくれよ〜帰ったら遊んであげるから。

次男は公文の先生と学校とで指導方針をすり合わせしてもらって。公文の先生のほうが勉強しているのが不思議だけど有難い。

Posted by 泥水飲込 at 2007年06月25日 17:25
なかなかアクセスできず、ようやく開いたら携帯サイトみたいな感じでビックリ。
やっと来ました。

泥水飲込さん、そうですか急患か〜。
でもゴンちゃんの要望以外皆さん順調な毎日なようで何よりです。
Posted by J・AGE at 2007年06月25日 18:41
わはは、ま、それは個人の資質の問題で教員免許を持ってるかどうかってのは全く二の次だからねぇ。
多くの資格・免許が反乱しているけれどそれを認める或るいは許可しているのがマァ〜情けない連中なので、絶対安心しては行けないというのが情けない現象です。
Posted by torigen at 2007年06月25日 19:26
今時だから資格ってのも当然だけど、そもそもの成り立ちは既得権の保護。現在は責任の擦り付け?だし。

で、長男。不調の原因は〜熱出して寝込みましたぁ。頼むから次男にうつすなよ、、、俺にも。嫁にも。

お向かいさん家でお葬式まで。いや〜盛り沢山の月末?一週間の始まり。
Posted by  泥水飲込 at 2007年06月25日 23:07
この本の中にも出て来る障害を持つに至った教諭の話でも、障害があるから何とかしようでなくて、だから止めてもらおうという図式。その教諭の教育に掛ける意識や本人の工夫などには一切目を向けようとしない学校側の態度には驚きます。常々、お年寄りは大事にしようとかいじめは無くそう…などと絵空事を生徒に呼びかけてるハズの学校側が…。
で、泥沼の法廷闘争へ…。ま、当然の如く学校側が敗訴するのですが、本当の闘いはこれから始まる…。学校の理事や教職員である前に人間として情けない奴らなんだわ。なので、教員免許の前にキミ達は人間か?と問いかけなければならないのであった。
Posted by torigen at 2007年06月26日 03:36
勿論、意欲も能力も有る人間は多い。しかしそれを絡め取るように動かせないようにする体質がどこの業界にもあって。

昨夜の歓送迎会には、重度の自閉ちゃん(しかも二人!!)の父親が参加していて。養護学校の先生のプロフェッショナルさを語っていました。
Posted by 泥水飲込 at 2007年06月26日 08:32
amazon.comが稀少本や絶版書をデジタル販売するらしい。これは良いかも…。

http://phx.corporate-ir.net/phoenix.zhtml?c=97664&p=irol-newsArticle&ID=1018605
Posted by torigen at 2007年06月26日 12:33
ついに昨夜、読み終わりました。簡単に感想などを書けるようなものではないので、皆さんもぜひ読んでみて下さいと言いにきました。

登場人物たちと実際に会って話して体験して考えて、すごく時間をかけた作品で、読んでいると、いろんな面から考えるべき事が浮かびます。torigenさんの書かれているような周りの「日本社会」のありよう・問題点であったり、障害があろうと無かろうと関係なく人間として生まれた者の生き方を考えるきっかけになったり、障害を持つことになってしまった人々の正直な気持ちや、彼らへの向き合い方であったり…一つではなく、たくさんのことを思わせてくれます。そこからさらに深く、広く、考えることがいっぱいあります。

難しい言葉も出てきましたが、サラッと説明されているので、私でも理解出来ました。^^大事なことは置き去りにせんと、突っ込む所は突っ込んで、でも、笑顔と愛と健やかな心を忘れないように‥。もらった命を精一杯生きたいんや!というのは皆同じです。愛あるからこそ、いろんなものと闘えたりもしますネ。自分の弱さとも闘えます。あ〜やっぱり支離滅裂かな。私、この本から感じるテーマはかなり大きかったです。

Posted by chi-B at 2007年06月27日 02:02
昨日はお袋が2回ほど病院で発作を起したようで。退院できるかな〜と期待していた親父の落ち込み様は可愛そうなほど。
今日はお袋の誕生日なのに、、、

病院(治療・健康保険)老健(リハビリ)特養など(介護・介護保険)さてさて、我が家は、、、
これもね、家に年寄りがいないとわからないんですよね。デイサービスとグループホームの違いとか、利用者じゃないとわからないでしょう??
Posted by 泥水飲込 at 2007年06月27日 09:23
判らないと言うより想像力の欠如的な人が多いのも現実デス。会社や学校で廻りの人いるでしょ?その家庭に不幸があったとか、親御さんが高齢なので同居を考えてるとかたくさんキッカケはあるんだけれど、ひと事で済ましてしまってる人が多いし、もし自分だったらどうするんだろう?などと深く考えない人も多いんじゃないだろか?学ぶべき事が山積しているのに切羽詰まらなければ何もしない…。こういった感じが普通の光景のようになってしまってるのではないでしょか?
ただ新聞に目を通すだけでも毎日のように関連性のある記事が出てるけれど、会社の昼休みにどうしてるかと言えば、食堂のTVで『笑っていいとも』なんぞを観てエヘラえへらしてる…。爆
Posted by torigen at 2007年06月27日 12:10
ホントにその通りで。
アホな同級生は「年金・年金と騒いでるけど、自分も声を上げないといけないのかな?」とか平気で言うし。彼は企業年金減らすよ〜と会社に言われても何時から、どれだけ、とか確認すらしないんだから。

政治などに無関心でいるように教育させられたんだな、我々は。戦後教育の成果だな〜
Posted by 泥水飲込 at 2007年06月27日 12:35
全て「自分のこと」なんですよね。
人が歩いているのに突っ込んでくる、夜中に住宅地ででかい声で話す、電車の床に座る、子供はデパートで走らせ放題等々自己中心なわりに、本当に人生と、長い目でみると歴史と、に関わる部分は無関心。
先日、友人と話していたのですが、真面目に働いて家賃(もしくは住宅ローン)を払い、税金払い、をしていたら、週末に呑みにでかけるのもままならない、こんな社会はおかしい、と。その上社会保障も杜撰だった、これでどこが「先進国」だなどと言えるのか、と。
贅沢がしたいんじゃない、楽したいんじゃない、真面目に働き、生きていくものが、普通に暮らせるようにあってほしいし、そうしたい、だけなんです。

あ、興奮しました。いかん午後の仕事に残しておいたエネルギーを全部つかった。じゃあ、サボ(自粛)。
Posted by J・AGE at 2007年06月27日 12:55
無関心の天の邪鬼。
で、シリに火がついてから慌てるあわてる。

そんな走り回ってる子に『危ないヨ』などと言うと、親が逆切れ…この国オカシイです。
ま、中国のラッシュ時、電車の駅とかバス停とかは並ばず押しのけ我れ先に…と空いた口が塞がりませんけどネ。
Posted by torigen at 2007年06月27日 13:35
幼い頃から義務教育の社会科の授業や家庭科の授業で、そういう大事なことを教えてくれても良いのになぁと思います。ケーススタディー的に。夫婦役、おじいさん&おばあさん役、子供たち役、役所の人役、とかあって…。家族が急に事故に遭ってしまって障害を持つようになったらなど、色々とシチュエーション作ってね。どういう金銭的な補助がもらえて、それを受けるのにどんな手順を踏む必要があるのかとか。やってくれるわけないか。。。チグリス、ユーフラテス川も縄文式土器も教えたらエエですけど、少しでも実社会に役立つことを知りたかったです。

ずーっと以前に宅建を習って初めて、いろんな税金の控除があることを耳にしましたが、講師のひとは言ってました「黙ってたら一銭ももらえませんよ。こんな控除があります、とか役所側からは言ってくれへんしね。自分で公報読んで調べて、要求しないと何ももらえません。そういうもんです。」って。虚しい気持ちを味わいました。小・中学校の社会の先生、せめて、そんな体質なんだよって位は教えておいてよ!あ、言うわけ無いか。

この清水さんの本の中で、新薬を必要としている患者さんのことも出てきますが、早く決めないといけないことが山ほどあるのに、次から次から出てくる問題に振り回されてますね。で、やっぱり5時になったら蛙?
Posted by chi-B at 2007年06月28日 01:41
いやいや、仕事が終わったらノーパン・シャブシャブでしょ。あっ、接待ももっと巧妙になってるか…。
Posted by torigen at 2007年06月28日 03:50
今回のはしか騒動も利益率の低いワクチンを製造をしているのがT製薬を除けばあとは北里研究所等に限られている、ということがありましたね。でも海外ではワクチンが輸出できる、しかし認可が遅い、と。
ところで、役所のひとは5:00には帰りません。
徹夜も含みかなりな時間まで残っています。そういう意味ではかなり忙しい人達になります。
ただ力点がどこにあるのかは疑問です。お昼に皇居ジョギングしたりもしていますしね。

おおし、私は一日検査に行ってきます。
でも悪いところがないことを確認する検査なのでとても気が楽です。
私はこうした病気のために定期的に休業しますが、こうした人間に対しても理解は得られていません。診断書を出し、説明をした今でも「仮病」と言われています。
Posted by J・AGE at 2007年06月28日 08:28
良い検査結果を待ってます!Jさん。

清水焼き、届きました〜鳥兄。ありがとう〜!

訊かないと何も答えない、基本ですね〜役所の。
質問力、現代に生きる私たちには一番必要かも。
オヤジや長男の弱点だけど。
Posted by 泥水飲込 at 2007年06月28日 09:25
一回、帰宅。病院が近いと楽。
とりあえず内蔵系はクリアです。例によって腫れ物系は組織をとって病理にまわりましたのでまだわかりませんが、もう何ともないでしょう、と。
有り難うございます!

さ、また戻って続きしてきます。

質問力、大事ですね。
質問することこそ自分の権利の確認であり、知力アップのキーでもありますね。
私は「なんで、なんで」って騒ぐだけですけど!!
Posted by J・AGE at 2007年06月28日 10:32
Jさん、私も良い結果お待ちしていますよ〜。
久し振りのお休みです。朝からのんびりと過ごしています。
役所でお仕事をされていらっしゃる方の中にはとても親切に親身になって相談に乗ってくださる方も沢山いらっしゃいます。深夜まで一生懸命に働いていらっしゃる方も沢山いらっしゃいます。でもその一方で(公的な場所で仕事をした事が無いので内部の決まり事は判りませんが)こちらからお尋ねしないと教えて下さらない事も多々ありますね。人間性の問題でしょうが
不祥事が多い事も事実ですよね。
私は正に政府や製薬会社の許可が下りなかった為にワクチンが受けられず病気に掛かった一人です。
運命だと受け入れていますが、違う人生もあったかもしれませんね。でもきっと今の方が良かったに違いないだってtoriさんや皆さんにお会い出来たし。(笑顔)
さて、何して過ごそうかなあ〜。
Posted by Andy at 2007年06月28日 10:42
読みました。
うまいこと言えませんが、いかん自分は間違っていた。
とりあえず、体調不良を周囲に少しは理解してくれ、じゃなくて。自分で望んで同じ職場にいて同じ仕事を続けていて。後はいつも通りの結果を出し続けてればいいだけで。でも無理なところはそれこそ無理で上手にスケジューリングすればいいだけで。
ううむ。勘違いも甚だしい、私って。

Andyさん、泥水飲込さん(レディ・ファースト)有り難うございます。
もう大丈夫!!なんかそう体感できる自分が居ます。検査は面倒だったな〜、しんどかったな〜と。この間は面倒なんて思えなかったし、しんどいなんて頭にもよぎりませんでした。
多分、ひっぱってもっていかれた腫れ物もたいした〜もんじゃあーりません。

私も病気していろいろな「ご縁」を確認できて、この道(?)を進んできてよかった〜、などと。
Posted by J・AGE at 2007年06月28日 17:02
Andyさん、今日はどんな一日だったのかなぁ?

厚生省は、これまた事なかれ主義の親玉みたいな省庁で…厚生労働省に名前と組織が移行しても何ら体質は変わってないですネ。クロイツフェルト・ヤコブ病のような他国から警戒を呼びかける動きを把握してもなおかつ、人非人で超権威主義の権化のような魑魅魍魎が跋扈していて正しい処置がなされない。旧くは水俣病など人災としか言えない災厄を迅速な処理で多くの人の苦しみを何とかできた筈なのに。数え上げたらキリがないくらい人々を殺して来てるし、遭わないでよい苦しみを与えて来ている最悪と言ってもいい省庁です。で、何が一番最悪か?反省がない…爆。
と、もうひとつの最悪は…。この国の国民であります!こんな馬鹿げたことが何度繰り返されてきたでしょう?なのに、数少ない当事者とおぼしき人々とその支援者しか“声”を挙げないし、そんな政府を何とかしようという試みも殆どなく、政府=自民党っていう体制に甘んじている。こういう党が是か否かということでなく、永きに渡る一党支配は当然のことながら腐敗するっていう歴史的認識がまったく無いようなのが恐ろしいですネ。
Posted by torigen at 2007年06月28日 17:31
人間として国民としてもう少し自信と自覚を持たないといけないような気がします。

Posted by J・AGE at 2007年06月28日 17:43
だよね、そういった自覚があるならアジアでの今尚行われている買春などない筈なんだけれどネ?
この世の中、SPIDER-MANもBATMANも現存しないのだKら、一般ピープルの自覚が何よりの“力”になり得るのだけれど現状では望むべくも無いです。
だから、一人一人が国や企業を注視しながら是々非々で望まなくてはっ!だよネ。
Posted by torigen at 2007年06月28日 18:40
「あたりまえ」のことが難しい世の中、「あたりまえ」のことができない人々、「あたりまえ」のことをするのに勇気がいる世の中、「あたりまえ」のことをする人をバカにする世の中、日本ってこんな国じゃなかったはず!小さな「あたりまえ」でもやっていくゾ!!
Posted by ぶうみん at 2007年06月29日 01:23
普通の有難み、大変さ、とかの話だね。

ワイドショーのアナウンサーが「大ニュースてんこ盛りで〜!」と。おいおい!ってニュースばかりだわ、ほんと。
Posted by 泥水飲込 at 2007年06月29日 09:19
みなさん、どうも。紹介してもらった本を書きました、清水哲男です。
兄貴、いろいろと話題にしてくれてありがとう。
今回の本は、足かけ7年という時間を費やして取材し書いたものです。この7年というのが、いまふり返ると歴史的にとんでもない時期だったのです。障害者・難病患者に対する福祉施策は措置制度から支援費制度にかわり、現在の障害者自立支援法に移行しました。介護保険や高齢者医療制度、健康保険制度でも、激しい変化が起きていると言ってもいいでしょう。そしてすべてに共通するのは「利用抑制」です。とどのつまり、自分の命、自分の生活を守るためには、自助自立(金)しかないという時代がもうそこまで来ています。これは国が「福祉」を放棄し「保険制度」を基礎とした「福利」に重点を移したということです。
そういう状況で、障害者・難病患者の人たちは、生きる希望を見失い、人生をあきらめ、ただ言いなりになって「保護される」ことに安心感を見いだそうとしています。そんなこの国が、国連「障害者の権利条約」を批准しました。この権利条約には「障害者差別禁止条項」がありますが、この国の障害者福祉施策の基本を成している障害者基本法、障害者雇用促進法、障害者自立支援法、児童福祉法(18歳未満の障害児はみの法対象となります)は、差別禁止をうたう条項はあるものの、罰則規定はありません。さらに、所管省庁である厚労省は、企業設立時の「就業規則モデル」に障害を理由にした解雇を認める条項盛り込むという矛盾を公然とやってのけています。
この本に紹介した人々は、ややもすれば障害者のエース、優等生のように見られがちですが、彼らもこの困難な状況下を生きていることは、他の障害者・難病患者と何ら変わりはありません。
ただ、言えることは、本人が決して夢や希望をあきらめなかったし、家族や周囲の支援者が、本人の努力に応えるためにほんとうに必要な支援を模索し、決してあきらめさせなかったということです。
「障害者の完全社会参加」、それは口で言うほどたやすいことではありませんが、この本に登場するような人たちが1人でも増え、またそういう人たちをほんとうに支援しようという人が少しずつ増えていけば、この国の福祉は変わるかもしれません。
微力ですが、そういう日をあきらめずに、これからも報告し続けていきます。みなさん、よろしく。兄貴、ありがとう。
Posted by 清水哲男 at 2007年06月29日 10:38
おお、御大。
まずは帯に「ドキッ!」
「う〜ん、最初から出来る訳が無い、と可能性を摘んでしまう事が無いとは、言い切れないね、、」と嫁と話しながら。
障害児療育と介護の真っ只中の我が家。

次々と変わる制度に戸惑う福祉施設の職員、我が家のような利用者。先程も仕事で行った養護施設の担当者が悶絶してました、、、

Posted by 泥水飲込 at 2007年06月29日 13:19
一連の関係法は殆どが改悪だなぁ。
働く場所を求めるのに施設利用料を支払うなどという発想が何処から来たのか…労働の対価としての賃金を受け取る為に支払う、わはは。ナンセンスだ。
で、それを支払っていたら働けなくなった人たちがいるって信じられる?しかし、現実はそうだったりする。何故か?改悪だったからですねぇ。

そうそう、身近に関わっている人のほうが先にあきらめてしまってることも多いかもデス。で、本人もそうなのかなぁ…と思ってしまい挑戦してみるという冒険に二の足を踏んでしまいがちに。
Posted by torigen at 2007年06月29日 14:12
帳尻合わせ。お金を不自然にだぶついた方から少ない方へ回す。嫌みでも何でもなくこうしたことは「非営利」で働く人間である役所の人は大得意なはず。だったら本当に費用負担を肩代わりすべきところに、使うべきではないのでお金が貯まっているところから回すのはできるはず。

法律の運用も文言に縛られるのではなく、その目的をよく考えるべき。
細目が憲法に一致しない。これって役人諸兄の大嫌いな「違法」ではないんですか、と思う。
Posted by J・AGE at 2007年06月30日 07:48
うんうん。判断と言う名前の諦めに気をつけねば、と。
Posted by  泥水飲込 at 2007年06月30日 09:19
ここでの議論を読ませてもらっていると、なんだかうれしくなってきます。まだまだ捨てたもんじゃないなって。もちろん兄貴のブログですから、当然ですが。
さて、法律の問題が出てきましたので少々。兄貴のいうように、ほとんどが改悪といっていいと思います。泥水さんがおっしゃっているように、福祉の現場、利用者のみなさんは、ほんとうに大混乱だと思います。この混乱の中には行政の担当職員も含まれています。制度運用の問題が出てきましたが、行政の担当職員にしても、利用量や利用時間を減らすなどということは本意ではないと思います。できるだけ当事者の希望に添って、と思って努力している職員は多いと思います。しかし、公務員たるもの法制度の枠の中でしか動けないというのも、また実情です。で、今回の障害者自立支援法ですが、各自治体が条例を定める、あるいは独自の解釈で運用するということで、一定改善されてきている例もあります。
たとえば、療育施設、たとえば障害を持った児童の学童保育のような、に通う場合、全国一律500円の利用料がかかったわけです。物価だとか給与水準など、地域によって格差があるわけで、東京の500円と鹿児島の500円を比べると、500円の価値が違うということはみなさんにもご理解いただけると思います。するとどうなるか…。鹿児島では療育施設の利用料は全額補助しようということになります。大分県などは、利用料の1割自己負担をほぼ全額補助するという具合になっています。こういう自治体の動きは全国にひろがっています。国自体も小規模通所授産施設への送迎補助を復活せざるを得ない状況になったり、事業者の収入の8割を補償するなど、これは事実上の障害者自立支援法破綻といっていいでしょう。この制度は、それほど運用する行政、介護・支援を提供する事業者、利用者にとって実情にそぐわない、政治家が机上で作り上げた「理屈」に過ぎなかったということです。
いま、精神障害(統合失調症)の女性を1人、我が家で預かっています。元宮城県知事の浅野氏などが中心になってすすめた「脱施設」の被害者です。「脱施設」自体は間違いではありません。患者本人にとっても地域社会で生活する方がいいにきまっていますし、行政も経費節減につながる…。しかし、地域社会の中にちゃんと受け皿をつくってから施設を解体しないと、受け皿もないのに地域に放り出された精神障害者は入院するか、在宅で引きこもり、爆発し、新潟から東京まで行って、包丁を買って、2歳の女の子を刺す、のです。我が家で預かっている女性も、受け皿のない社会の中に、ただ放置しておいて社会復帰なんかできるわけがないのです。
ああ、誤解しないでくださいね。精神障害者=犯罪者だといっているわけではありません。社会がそういう具合に追い込んでいるのだと、私は思っています。
善良な理解者である世間の人々は、善良であるがゆえに、彼ら彼女たちに「頑張ってね」と頑張ることを要求します。そこには、障害者・難病患者は「健気で一生懸命生きるべき人たちなのだ」そして「健常者に近づくことを目標にしているので、健常者のいうことは素直に聞くものだ」という決めつけがあります。ところが、精神障害者が街の中で奇声を上げると、怖がって逃げたり、110番したり、傘やほうきで殴りつけ押さえつけたり…。
幻聴が聞こえて恐いから奇声を発する、うれしい幻聴だったら笑う。だれかに追いかけられていると思うから走り回る、殺されそうだと思うから暴れる。彼ら彼女なりの理由があります(理由があるからといって人殺しはいけませんが)。それをきちっと受け止める受け皿が必要なのです。
くだんの浅野氏は障害者自立支援法は非常にいい法律だといっています。精神障害者の脱施設も、どんどん進めるべきだと。その前に浅野氏におすすめしたい。障害を持った人や難病と向きあう人、あるいは重い精神病に悩む人と、3日間でいいから共同生活することを。それでも、「障害者自立支援法は非常にいい法律だ」というなら、仕方がない。ご自身が何らかの障害を持たれたときに、自立支援法の枠内だけで生きていくことを模索してください。そんな心配しなくても、金はたんまり持ってるか…。
なかなかど失礼。
Posted by 御大@鹿児島 at 2007年06月30日 11:25
メンテが入っててコメント出来なかったです。

さて、今日は医者の説明がこれからあって。何度も発作を起してるので心配なんだけど、治療が無いから退院か、、、介護分野に変わると言う事ね。今度は〜老健か、、、
Posted by 泥水飲込 at 2007年06月30日 12:43
教育基本法関連、憲法関連、どれを取ってみても論議を尽くし、現状を直視しているとは言えないですよネ。学校週5日にしてもっとゆとりのある教育をと言ってたのが、今やどうですかっ?正反対のことを言ってるじゃないですか?そんなことを恥ずかしげもなくやってる議員たちには非常に驚くし何の信頼性も無いですよネ?普通。しかし、安倍の支持率が低下したとはいっても現状は何も変わっていない。
で、現場では180度違う施策に右往左往してしまって肝心の生徒処では無い…わはは。これが、美しい国?の基本姿勢なんだわ、情けないことに。
長期的スパンで物事を考えることを一切せず、稚拙極まるその場主義で票のことを考える…これって最悪です。で、そんなでたらめな施策を鵜呑みにしてるのか何も考えていないのか定かではないが、自民党に投票する?この図式が私には判りません。これだけ失政を重ねて生き残ってる政府って諸外国では考えられないでしょ?わはは。
フジモリ氏が参院選に出馬するらしいけど、日本の大統領にでもなってもらったら少しは変わるかも知れないネ。
Posted by torigen at 2007年06月30日 13:11
議会が立法府として理解できないところがあります。以前にアメリカを担当していたときに議員についているL.A.といわれる立法担当アシスタントの仕事などを友人に話していたときに、アメリカの議員がそれほど立法にこだわることに驚かれたことがあります。これは同じ立法府の議会が日本ではその機能をあまり果たしておらず、国民もそれを「日常」としてみているからなのか、と思ってしまいました。そうすると事実上行政府の「委託」立法で、各役所で真面目に取り組む人も運営に当たっては、役所間のなわばりとか規制の曖昧さなどに苦しみつつ、立法者の意思に立ち返るの原則に従い皮肉にも自分の上の顔をみてしまうこともあるのか、となどと変な情緒的想像もしてしまいます。
では、政治家は何をするかといえば、こうしたなわばり(ちょっと票田はおいておいちゃいますが)をまたいだ力業でしょうか。
と、雑感であります。
Posted by J・AGE at 2007年06月30日 17:00
取りあえず、三権分立ってのが徹底されてないです。しかも大幅に偏りがあって、司法修習生時代その流れを逸脱するともはや出世は無いという現実。自由の国を標榜しながらその実日本的管制統合主義だということを国民が意識していないって事じゃないかなぁ?だって、最高裁判所の判事の名前など知ってる人のほうが珍しい訳で、その判事がどんな傾向の判決を下してきたのかなど殆ど誰も知らない。これではアカンよネ。

アメリカもたしかにどうしようもない国のひとつだけれど、少数意見がひょっとして通るかもしれない、正しいことを評価されるって意味では日本より可能性が有るかもです。
で、結局国民のレベルに立ち返る訳だけど、やっぱ低すぎるよネ。低いだけならまだしも、そんなことうっちゃって自分さえ良ければ…なんて考える低能が多過ぎて殆ど収集がつかない状態。
Posted by torigen at 2007年06月30日 17:19
↑なんという、どうでもいいことはアップされた〜!!
Posted by J・AGE at 2007年06月30日 17:19
あ、しかも順序が入れ替わっている!!
どうでもいい、というのは私の「アップされない」という愚痴です。
torigenさんのコメントじゃないですから!!!

しかも最初のもアップされた!!
Posted by J・AGE at 2007年06月30日 17:21
一所懸命書いたコメントがアップされない。
悲しい...。
Posted by J・AGE at 2007年06月30日 17:22
Jさん、なんだか更新状況がオカシイよネ?
気にしないでどんどん書いてくだされ。
私も書いてるんだけれど、反映されてなかったりで…爆。
Posted by torigen at 2007年06月30日 17:26
あ、よかった。私だけではないのですね!!

私にもこの問題はあるのですが、そもそもこのために多くの血が各地でいまだに流れている普通選挙権を行使するにあたり、その重みを感じて投票できない。また自分が選んだ議員はつねに消極的選択であったりし、実際にその議員に何かを具体的に望んでいない傾向があります。

各種法規に関しても、何が審議されているか程度の大枠は知っている、でもそれが誰が受益者でこれが採択され、施行されると、誰がどう助かるのか、反対に困るのか、まるでわからないことが多い、というかあまり気にしない。

これでは幕府が決めた法度に従っているのとあまり違いがない気がします。目安箱にでも走るか大名行列にでも飛び込むかな〜。
Posted by J・AGE at 2007年06月30日 17:39
ミートホープの事件はアッケに取られるような話ですが、こういった事に比較しても引けをとらない役所の連中にはコケそうになります。

正義はチンコロしか生まれないのでしょうかネ。
独りでも自ら爆弾を落とす覚悟に官僚を見てみたいものです。
Posted by torigen at 2007年07月01日 10:00
中沢新一氏でしたか?社会は自分と異なるものを「異形」として排出する作用をもっている(単語、表現は異なったと思います)と言っていたような。彼はおもに性的嗜好について述べたと思うのですが、役所、会社等組織では自分たちと異なる「思考」のものを「異物」として排出する「技」がある気もしています。
こうして排出された「異物」を「異能」として受け入れる他の組織や共同体があるとほんとうに発想や行動が拡がる気がしてなりません。

と、勝手な話ですが。
Posted by J・AGE at 2007年07月01日 15:33
北海道の日高に、浦河町という町があります。ここには「べてるの家」という精神障害者の施設や共同住宅があるのですが、約100人の精神障害者が地域の人といっしょに働いています。「異形」「異物」「棄民」として放置された人々が、逆に過疎に悩む地域の人たちと手を取って、25年かけて町おこしをしてきました。最初は怖々だった町の人たちも、時間をかけてゆっくりお互いを受け入れ、いまや「べてるの家」なしに浦河町は語れません。
Jさんが書いてらっしゃるように、排出された「異物」を「異能」として受け入れる他の組織や共同体があるとほんとうに発想や行動が拡がる、という良い例です。
また、追々報告させていただきます。ということで、次回のテーマは精神障害を通した価値観の共有、世界観の共有にしたいと思っていますが、また5、6年かかりそうです。
Posted by 御大@鹿児島 at 2007年07月01日 16:53
全然勝ってな話じゃないよ、Jさん、わはは。

餃子の買い物に近くの近鉄百貨店に行ったのだけど、帰り駐車場から出るとき大混雑。私は4階駐車場から降りて行くのだけど、3階から出て来るクルマも一杯でした。で、一台ずつ交互に出て行けば一番スムースに事が運ぶってのは常識なんだけど、そうじゃない阿呆がいる訳サ。無理矢理私の前に突っ込んだクルマ、見ると若い女性の運転で横にはそのオカァさんのよう。『何だ!こいつは…』と思ってそのまま2階の合流地点へ…。この子、またまた無理矢理をやるんだよねぇ。で、2階から出て来たおっさんが具合悪かった。どうみても暴力団風の…わはは。『下まで降りたら止まって待ってろっ!ワレ!』って言われてました、その子。ま、そういう教育的指導も必要悪かと…わはは。こういう一見普通で、納税もしていて物事の善悪も判っているハズの子、しかし、よく考えてみるとオモッキシ阿呆なことしてるんですよネ。始末が悪いことに反省しない子が多い。ハッキリいって同じ国に住みたくないなぁ、私。
Posted by torigen at 2007年07月01日 17:09
またまた長期無断欠席をばしておりました。

ちょっとへこむことが孔子とも、じゃない、公私ともに多かったので・・・

私は、どちらかというと、呑気なオッサンですが、この国のおかしさはもう、想像の範囲を超えつつありますね。

世の中の仕組みが手塚治虫氏の「時計仕掛けのりんご」のような世界になりつつあるような気がします。

ただ、その原因物質は化学薬品でなく、欲望でしょうけど・・

Posted by ラ・マンチャの男 at 2007年07月02日 01:01
わはは、ラさん。

私のPost名にお気づきかどうか…?
『posted by tori's 108 at 』ってなってるんですが、この108=尺八(汗)でなくて108=煩悩なんですネ。誰しもそういった欲望は持っていてオカシイ訳ではないんですけれど、目指しても良いモノと夢の中だけにしておかなくてはならないモノと、色々ありますよネ。それがもうメチャクチャになってる気がしますね。
Posted by torigen at 2007年07月02日 03:12
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