2008年03月17日

殺しの接吻

koroshinoseppun.jpg

NO WAY TO TREAT A LADY / William Goldman / 1964
「殺しの接吻」 酒井武志 訳 早川書房

作家、瀬名秀明氏が巻末の解説で「世界最高の脚本家、そして至高の小説家」と題して“私はときどき『明日に向かって撃て!』がまるでヒットしなかったパラレルワールドを夢想する。その世界ではいまでも毎年のようにゴールドマンの素晴らしい小説が刊行されているだろう。”小説家よりも身入りのいい映画の世界で『明日に向かって撃て!』の成功がなければまだまだ現役で面白い小説を発表していたのではないか?というのである。同感だ。
俳優Cliff Robertson(まごころを君に/1968/Ralph Nelson監督などに出演)の依頼から始まり、紆余曲折があったが、初の単独脚本作『動く標的』へと途が繋がる結果となった。
本作「殺しの接吻」では
Rod Steiger(夜の大走査線などに出演)演ずるところの劇場支配人役が当たって評判を呼んだ。
その他にもエンド・クレジットにWilliam Goldmanの活字が見られる作品は多数存在するが、有名なところではStephen Kingの『アトランティスのこころ』などがある。

■ 主な作品

Harper
「動く標的」 (1966)
The Hot Rock「ホット・ロッド」(1971)
The Great Waldo Pepper「華麗なるヒコーキ野郎」(1975)
All the President's Men「大統領の陰謀」(1976)
Marathon Man「マラソン・マン」(1976)
A Bridge Too Far「遠過ぎた橋」(1977)
Magic「マジック」(1978)
Absolute Power「目撃」(1997)
The General's Daughter「将軍の娘 エリザベス・キャンベル」(1999)
Hearts in Atlantis「アトランティスのこころ」(2001)……………

ざっと見ただけでも、彼が出色のスクリーン・ライターであることを証明するかのような作品群だが、読書家にとってはこの半分でも小説に注力して貰いたかったと感じているのではないだろうか。
その人物描写&設定の巧みさでは定評のある、結末の残酷さにも時に驚かされる作家である。

しかし、最近たまたまなのだが良い作家にあたることが多い。このWilliam Goldmanはじめ、
John Katzenbach、Brigtte Aubert、John Follain、Fredric Brownなどなど筆致と組み立てが秀逸。まだまだ知らない優れた作家がいるんだろうなぁ…。
posted by tori's 108 at 00:00| Comment(34) | TrackBack(0) | books | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
torigenさんとこ見てると、ワシいかに本を読んでないかってのに気付きますね〜。
ってなわけで、まともなコメントはできないけど。
映画は半分くらいは見てるぞ、いや3分の1くらいか。
Posted by 半斤八両 at 2008年03月18日 00:19
ども、半斥さん。

ま、数より質だろうけれど、それとやはり時間が無いと読めないですからねぇ。もう私の場合、図書館や本屋に行くのが殆ど強迫観念的になってるかも…わはは。
Posted by torigen at 2008年03月18日 03:06
15年ほど前でしょうか。「ホワイトアウト」という小説を読んだ時に「うわぁ、これダイハードじゃん!」と思いました。
明らかに映画の文法で、映画化も間違いないな〜と思っていたら案の定。

そんな小説が多い中、これはホンマもんの脚本家で小説家なんですね。

毎週の図書館通いは私も同じです。借りても読まない本も多いけど。DVD借りても見られなかったり、、、

〜まだまだ知らない優れた作家が〜
いるんでしょうね。これからの人生を全て読書に費やしても読みきれないほど。
Posted by 泥水飲込 at 2008年03月18日 07:47
真保裕一の『ホワイトアウト』織田裕二のだったか?観てないし、読んでない…わはは。

最近、そういった本は増えていてひとつのジャンルになりそうな勢いですね。個人的には人物描写や設定などが疎かになりがちなので読む物が無い時に本屋へ駆け込んだ折りなどに手にする類です。でも、中には手を抜いてない物もあるので侮れませんけれどね、わはは。
Posted by torigen at 2008年03月18日 12:38
ええ、この方は脚本家ではなかったのですか!!
そうか〜、ある意味、頭の中にいつも具体的な映像が出ているのですね。
脚本群をみると、割と小柄な主人公が好きなのですね(ってそれはキャスティングと映画会社の意向か。)

将軍の娘は怖かったですね。
Posted by J・AGE at 2008年03月18日 13:30
ああ、小説のホワイトアウトは良く出来た話です。ヴォリュームもある本でした。
映画もヴィデオで観ましたが、小説のスリルが上回ってたかな、、、

でも、ほんとこのリストをみれば〜映画の人だと思うよね。
Posted by 泥水飲込 at 2008年03月18日 13:53
ま、日本映画はあまり詳しくないですけどネ。
しかし、『明日への遺言』は見たい映画のうちの一本です。ライヴが立て込んでいるので月に一本のペースは無理目ですけどね。
Posted by torigen at 2008年03月18日 17:00
日本映画は寅さんかな〜、ベタですけど。はじめ嫌いだったのですが、新卒のとき研修で移動するバスのなかで同期がみんな観たがって、バス中上映会。その人気にびっくり、で観たら、笑って泣いた〜。バブル期の見栄っ張りで社会に出たての兄ちゃん姉ちゃんがみんなで涙浮かべているのでありました。

って、ほら話を逸らし出しましたから、私。
Posted by J・AGE at 2008年03月18日 18:58
ほら話かいな?Jさん。

人情話しは以外?と嫌いではないのですが、寅さんは最後までしっかり観たことないですねぇ。
Posted by torigen at 2008年03月18日 19:56
あ〜寅さんは2〜3作見たことある。それなりの映画ですよ。

で、このクソ忙しいのにおじさんが亡くなってしまった、、、たまらんな〜
Posted by 泥水飲込 at 2008年03月18日 22:02
アーサーCクラーク死去のニュースが、、、
Posted by 泥水飲込 at 2008年03月19日 18:13
THE VERY BEST OF WARってのは、過去に出たものと同じなのか定かでない…爆。
悩むなぁ、わはは。
Posted by torigen at 2008年03月19日 19:01
なんだか、割れた窓ガラスで致命傷を負った?とか?高齢だったので何か間違いが起こったのでしょうか?
Posted by torigen at 2008年03月19日 19:02
私もネットで訃報を知りました。

ウィルスバスターの警告表示(軽度)を無意識に「拒否」としたばかりに、何か設定をかえてしまったらしく、IE7が機能せずに元に戻すのに4時間かけてしまいました。苦しかった。
クラーク氏もこんな便利で不便な世の中を考えていたでしょうか。

どこにもアクセスできないので処理がわからず、ふと気付いてリアルプレイヤーからサイトにアクセスして直しました。
いやー疲れた。
さー、明日は早朝から住宅改築です!
Posted by J・AGE at 2008年03月19日 22:49
警告を拒否?それとも修復を拒否?だったのかなぁ。なんとも有意義?な4時間だった訳ですね?わはは。

『ストリングス〜愛と絆の旅路〜』というデンマークの人形映画の映像が奇麗です。
Posted by torigen at 2008年03月20日 03:01
セキュリティーレベルを「高」にしておいたので、ネットにアクセスするときに「情報が送信されそうです」というマイナー(こうるさい)警告が出ました。勢いで「拒否」したばかりに一切ネットに接続出来なくなりました(爆)。

現在、住宅改築中。
何もすることがないのですが、いないわけにはいかず。玄関もトイレも同時進行作業中なので、外にも出られず、トイレにも行けずであります。
かといってでかい音でヘビィメタルは働いている人に申し訳なく...。
Posted by J・AGE at 2008年03月20日 09:53
そりゃ落ち着かない休日ですね。
大変だなぁ…わはは。私ならズゥ〜ッと飲んでるだろなぁ、爆。
『Steinway to Heaven』『Steve Stevens』good!
Posted by torigen at 2008年03月20日 11:40
さっき工事の隙間でトイレを借りました(爆)。

あ、そうですか、じゃやることないので続きを。
Posted by J・AGE at 2008年03月20日 11:55
どうも、
本も精力的に読んでるな〜。感心やねー。
ちょっと紹介したいアルバムがある。
いつごろ発売されて、有名なのか評判がよかったのかどうかは定かではないけど…

「Raising Sand」というアルバム。
元、レッド・ツェッペリンのボーカル
「Robert Plsnt」と女性ボーカル「Alison Krauss」
の男女デュエットナンバーばかりが収録されたアルバム。
人からCDを借りて何気に聴いたのがきっかけ。
ところが一度聴いたら耳について離れないご機嫌なアルバムです。
特にお勧めは1曲目の「Rich Woman」、2曲目「Killing the Blues」、
12曲目「Let Your Loss Be Your Lesson」

カントリーとブルースの色が濃く出てるアルバム。
機会があったら是非聴いてみて。
Posted by ミッチェル at 2008年03月20日 12:57
工事終了〜。予定時間をオーバーして昼を過ぎておりました。
そのまま買い物等々「おつかい」へ。
バテバテです。

ミッチェルさんのご紹介のアルバムは知りませんでした。
でもむかしハニー・ドリッパーズでプラントさんが歌っていた「Sea of love」とてもよかったですよね。CMでも使われていたし、そこだけのためにミニアルバムを買っちゃいました。
そのアルバムも今は手元にはなく海の向こうですが...。
Posted by J・AGE at 2008年03月20日 14:06
Fredric BrownはSFショート・ショートや
「発狂した宇宙」「火星人ゴーホーム」のブラウンですよね。

あ〜懐かしい・・・「シカゴ・ブルース」などのミステリもありましたね。

「ホワイト・アウト」も小説、面白かったですよ。
映画も悪くはないけど、小説のイメージがブレてしまいました(^_^;)
作者の真保裕一さん、映画の脚本に名前を連ねていますね。

クラークもかつてはよく読みました・・・
「幼年期の終わり」は読んだ当時(中学生)は唸りました。合掌
Posted by ラ・マンチャの男 at 2008年03月20日 15:45
http://www.amazon.co.jp/Raising-Sand-Robert-Plant/dp/B000UMQDHC

だね?ミッチェルさん。この方面はJさんが専門なんで何か書いてくれるのを待ってました、わはは。
ヨッシ〜さんも泥さんも詳しいか…わはは。あっ、ぶうみん氏も…

ラさん、エド・ハンターシリーズの第一作ですね?これ、つい最近再読しました。イメージを頭の中で造りやすい良いミステリです。

今日はアヤチとユーキが晩ご飯に来るので、龍さん直伝の手羽焼きに少し手を入れたのと、焼そばを造ります。今、仕込みが終わりました。
Posted by torigen at 2008年03月20日 16:41
ありゃ、ご期待に応えられず。

複数の本を同時並行読書を覚えたら、週刊誌等の立ち読みがえらく早くなりました(爆)。
なーんと経済的!

手羽焼きか〜、たまらんな〜。
Posted by J・AGE at 2008年03月20日 20:23
う〜む、John Katzenbackが非常に面白い。
『THE ANALYST(精神分析医)』に続いて『THE TRAVELER(旅行者)』『DAY OF RECKONING(報復の日)』を読んでます。実に面白い。
Posted by torigen at 2008年03月21日 12:45
私はストーリーのあるモノは区別がつかなくなるので一冊だけ。あとは経済だったり歴史だったりでジャンルを分けています。
これを並列に。思えば新聞みたいな読み方なのでしょうか。
Posted by J・AGE at 2008年03月21日 18:51
わはは、殆どの場合一揆に一冊やっつけますが、予定より早く読み終えてしまったり…ってこともしばしばなので、常に予備を持ち歩いております。で、眼を休める為に休みの日には活字離れを致します、汗。でも、同時並行ってのも結構あるかなぁ…わはは。
Posted by torigen at 2008年03月21日 19:38
Alison Kraussはデビュー直後の十代の頃にアメリカで見ました。当時はフィドルが上手な美少女という感じでしたが、歌も巧かった。もうすっかり大人の歌手ですね。ブルーグラス出身なんだけど、天才肌で、なんでも歌える。

(音楽ネタにしか反応できませんが、「大統領の陰謀」は懐かしいですね。)
Posted by asianimprov at 2008年03月22日 08:36
わはは、asianさん、早起きですネ。
まさか、老人性でないでしょうね、お願いしますよぉ(笑)。って言いながら私も危ないかも…。
火曜日は高槻までツイン・アコギとvoで楽しんできます。しかし平日はホント辛いです、爆。
Posted by torigen at 2008年03月22日 08:50
伯父の葬儀で「浦島太郎」状態です、、、

今日は次男の誕生日。チョコケーキを用意して。

私は〜読みかけのまま何冊も同時進行ですけど、読みかけというよりは、最後まで行かなかった〜ってのが正しいかも。
Posted by 泥水飲込 at 2008年03月22日 13:58
遅まきながら、『Robben Ford & Larry Carlton / On Stage 2007』と『THE CRUSADERS with Steve Gadd (2CD-R) 「Way Back Tokyo」』を発注、楽しみです。最近特にThe Crusaders関連はご本家龍さんちと半斥さんちにお任せ状態でしたが、たまにはネ、わはは。
Posted by torigen at 2008年03月22日 14:33
出荷までに一月以上ということで時間差で設定発注していたCDがこの3日間にまとめて届きそうです。
こないときは全く来ないんですが。

探してなかった本も5冊くらい一気にみつかりました。
何かプレッシャーです。
Posted by J・AGE at 2008年03月23日 14:31
固まってドカっとくるんだよねぇ、汗。
Posted by torigen at 2008年03月23日 14:51
思いっきり亀ですが・・・

tori兄さんに刺激されて、ブラウンの「霧の壁(We all killed grandmam)」を読みまじめました。

復刊フェアで買って、そのまま積読本になってました。
かなり醸されてます(^_^;)
Posted by ラ・マンチャの男 at 2008年04月01日 02:05
射殺されたおばぁさん…警察に電話を入れたのは…ってやつですね?わはは。
ミステリ好きにはとても面白い本、'60年頃のミステリは良いのがたくさんありますネ。
Posted by torigen at 2008年04月01日 03:19
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/88404917

この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。